Monday, July 29, 2024 7:21 AM

アルティアムセルズ、米第3工場の建設を中断〜EV需要低迷で

 ゼネラル・モーターズ(GM)と韓国LGエナジー・ソリューション(LGES)の電池製造合弁事業アルティアム・セルズ(Ultium Cells、オハイオ州)は、世界的な電気自動車(EV)需要の減速を受け、ミシガン州でのEV電池工場の建設を中断した。

 ビジネスコリアが業界筋の話として伝えたところによると、建設を中断したのは米国で第3の工場となるミシガン州の「EV Battery Plant 3」で、年内に完工、2025年に操業を始める予定だった。完成は25年以降にずれ込むと予測するアナリストもいる。

 同工場に設置する5本のラインのうち、これまでに部分的にでも設備を受け取ったのは2本だけで、残りのラインのスケジュールは保留されている。

 アルティアム・セルズは当初、25年早々にも量産の第1段階を開始し、年間生産量を50ギガワット時(GWh)まで増やす計画だった。これは、航続距離500キロ超の高性能EVの約70万台分に相当する。

 LGESは6月、アリゾナ州で独自に進めていた蓄電システム(ESS)用リン酸鉄リチウム(LFP)電池工場の建設も、着工からわずか2カ月で中断している。