Friday, August 02, 2024 7:34 AM

エアバッグ部品で大規模リコールか、運輸当局が検討

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は自動車4900万台に搭載されたエアバッグ用インフレーター(ガス発生装置)計5100万個には依然として重大な安全上のリスクがあるとの判断を示し、自動車メーカー13社へのリコール(回収・無償修理)要請を検討していると発表した。

 ロイターによると、NHTSAは昨年9月、リコール要請の方針を決定した。エアバッグメーカーのARC(アーク)オートモーティブと旧デルファイ・オートモーティブ(現オートリブ傘下)の2社が製造したインフレーターは破裂して金属片が飛び散る可能性がありリコールすべきだと主張した。自動車およびエアバッグメーカーは12月に異論を唱え、当局はすぐには決定を下さなかった。

 NHTSAは今回、最初の判断をもう一度示し、自動車メーカーに再び30日間の回答期間を与えた。メーカーの回答を受けてリコール実施を正式に要請した場合、米国でこれまでで2番目に大規模なリコールになる。

 問題となったエアバッグ関連の事故では、1人が死亡し7人が負傷している。NHTSAの原因調査は8年続いている。

 欠陥が指摘されたインフレーターについて、デルファイはARCとのライセンス契約に基づいて2004年までに約1100万個を生産。ARCは4000万個を生産した。00-18年に自動車メーカー13社が生産した車に使われている。