Tuesday, August 06, 2024 7:20 AM

ルミナー、G&Hのレーザーモジュール部門を買収

 自動運転車(AV)用ライダー(光検知・測距装置)開発のルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies、フロリダ州)は、半導体事業の拡大を目指して英国の精密光学部品メーカー、グーチ・アンド・ハウスゴー(G&H)から光電子部品およびレーザーモジュール事業EM4を買収した。

 ロイターによると、ルミナーは2017年以降、カスタム信号処理チップ開発のブラックフォレスト・エンジニアリング(Black Forest Engineering)、半導体レーザー開発のフリーダム・フォトニクス(Freedom Photonics)、光検出器のオプトグレーション(OptoGration)の3社を買収しており、23年に半導体部門ルミナー・セミ(Luminar Semi)を立ち上げた。

 ルミナーのオースティン・ラッセルCEOによると、ルミナー・セミは採算ベースに乗りつつあり、G&HのEM4部門を買収した後は、航空宇宙・防衛分野への進出も計画している。「現在、ルミナー・セミの顧客は100社を超え、プログラムも多岐にわたる。私たちが最初にライダーシステム用に開発したのと同じIPと技術を、企業はより広いセンシング業界に活用している」

 自動運転システムや運転支援ソフトウェアは、ライダーによって道路の3次元デジタル地図を生成でき、多くの自動運転関連企業や専門家は、特に低照度の状況下で重要なコンポーネントと考えている。

 今回の買収は両社が3月に合意した。G&Hは当時「米国のハイテク企業に最大1200万ドル相当の取引でEM4を売却した」と発表していた。ラッセルCEOによると、ルミナーのチップ事業の顧客は、米国防総省や航空宇宙局(NASA)からテクノロジー企業まで多岐にわたるという。