Wednesday, August 07, 2024 8:10 AM

米、中国製自律走行ソフトウェア搭載禁止へ

 米商務省は今後数週間以内に、自律走行車やコネクテッドカーに搭載される中国製ソフトウェアの禁止を提案する見通しだ。ロイターが報じた。

バイデン政権は、米国内のレベル3以上の自動運転車への中国製ソフトウェアの搭載を禁止に踏み切る予定で、中国企業が製造した自律走行車の米国内道路でのテストも禁止する効果を持つ。

 政権は中国が開発した高度な無線通信能力モジュールを搭載した車両を米国の道路から締め出すことも提案する予定だ。自動車メーカーやサプライヤーは、コネクテッドカーや高度な自律走行車のソフトウェアが、中国のような「懸念される外国企業」で開発されたものでないことを確認する必要がある。

 商務省産業安全保障局は、「自動車内で懸念される特定のシステムに焦点を当てた」規則案を発表する。産業界は規則案を検討し、意見を提出する機会が与えられる」と述べた。

在ワシントン中国大使館のスポークスマンは、電気自動車はグローバル化した産業であると述べた。

 条件付き運転自動化としても知られるレベル3は、限定された条件下でのみ、ドライバーが運転中に映画を見たりスマートフォンを使ったりすることを可能にする。

 昨年11月、米国の議員グループは、中国企業が米国で自律走行車をテストしている間に機密データを収集し、取り扱っていることに懸念を示し、百度、Nio、WeRide、Didi、Xpeng、Pony.ai、AutoX、Deeproute.ai、Qcraftを含む主要10社に質問した。

 商務省が懸念しているのは、コネクテッドカーがドライバー監視システムを使って乗員の会話を盗聴・録音したり、車両そのものをコントロールしたりすることだ。

「国家安全保障上のリスクは非常に大きい」とジーナ・ライモンド商務長官は述べた。「本当に重大なことなので、我々は行動を起こす」と述べた。