Friday, August 23, 2024 7:12 AM

従来メーカーのEV、満足度でテスラ超え〜JDパワー調査

 JDパワーの最新調査で、伝統的メーカーのEVに対する顧客の満足度が初めてテスラを上回った。

 オートモーティブ・ニュースによると、JDパワー調査では、伝統的メーカーのEVモデルに対する感情的な満足度が1000点中877点と過去最高を記録。これに対しテスラは8点低下して870点となった。

 今年が29年目の同年次調査は、車に対する愛着やときめき度合いを1000点満点で評価しており、今回は24年型の新車オーナーを対象に、所有90日後に37項目について尋ねた結果、9万9000件を超える回答があった。

 EV分野では、現代(ヒョンデ)の「ジェネシス」やGM「キャデラック」のようなEV部門では新しいブランドの台頭で競争が激化し、テスラは愛着の強い購入者の間では高い満足度を維持したが、デザインがあまり刷新されていないため全体的な満足度が低下。新規購入者は、航続距離や内装材が改善された伝統的メーカーの新型EVにより満足していた。

 内燃エンジン車を含めた全体では、引き続き高級ブランド(平均870点)が大衆ブランド(838点)を上回ったが、得点が前年を上回ったのは大衆ブランドだけだった。高級ブランドでは、ポルシェ(891点)がジャガー(886点)を抜いて首位となった。

 順位に影響する最大の要因の一つは電動かガソリンかに関係なく外装だった。もう一つの重要な要素は燃費で、今年は燃費が改善されたため全体的な満足度上昇につながった。インフォテインメントは依然として大きな課題で、業界全体で最も得点が低い項目の一つとなっている。