Tuesday, August 27, 2024 6:58 AM

27年には米EV販売シェア3割超え〜BNEFが予想

 米国の現行の政策が維持されれば、27年までに米新車販売の3分の1がEVになると、ブルームバーグ・ニューエナジーファイナンス(BNEF)が発表した。

 グリーンカー・リポーツによると、米国では23年、EV販売台数が150万台に達して新車市場の10%を占めたが、BNEFは27年には450万台に増加し、30年までには新車市場シェアが48%に達すると予想している。「新たな政策介入なしに20年代末までにEVの販売比率を50%にする」というバイデン大統領の目標達成を意味する。

 BNEFによると、政策が変更されないことが前提となるが、米EV販売は30年までに770万台に達し、環境保護局(EPA)が最新の排ガス基準に基づいて予測しているように、32年には市場の67%に達する。

 カリフォルニア州はEV販売国内で首位が続く見込みで、23年は州内で販売された新車の25%がEVだったが、排ガス規制の一層の強化で30年には州の新車販売の65%、40年には90%がEVになると考えられる。

 同州は35年に内燃エンジン車の販売をほぼ終了させる方針だが、電気だけで50マイル走れるPHVは規制対象から外されている。PHVを推進するトヨタは電気による走行距離を120マイルまで引き上げる目標を掲げているものの、BNEFは米国でPHVのシェアが近年の20〜25%より高くなるとは予想しておらず、世界のPHV販売は30年に市場の10%でピークに達すると見ている。

 EVの世界販売は、27年まで年21%のペースで増え続ける見込み。中国と欧州のEV販売シェアは米国を上回り、27年にそれぞれ60%、41%に達すると予想される。