Thursday, October 17, 2024 7:13 AM
ミシガン新興企業、EV充電ロボットを開発
エネルギー貯蔵技術および充電インフラ開発の新興企業アイオンダイナミクス・エナジー(IonDynamics Energy、ミシガン州ノバイ)は、電気自動車(EV)用充電ロボットの開発に取り組んでいる。
オートモーティブ・ニュースによると、2024年1月設立の同社は、代替充電ソリューションの提供によってビークル・トゥー・グリッド(V2G、EVと電力系統間の双方向給電)技術を近代化し、EV充電インフラ関連コストを削減することを目指している。
共同創業者のジョシュ・ビターマン副社長(事業開発担当)は「(直流)急速充電所はまだ充電器1基当たり10万〜15万ドルのコストがかかり、その多くは設備のアップグレードや工事によるもので、必ずしも設備そのものではない」と指摘。アイオンダイナミクスのEV充電ロボット「FlashBot」は、ロボット自体が電源になるため、設置工事の手間が省け、充電インフラの設置場所に関する自由度も拡大する。
ロボットには容量104キロワット時(kWh)の電池が搭載され、車に直接接続するか、1度に12台の充電が可能な同社の充電グリッド「FlashHub」を通じて充電できる。
アイオンダイナミクスは、ミシガン州経済開発公社から3万ドルの助成金を受け、6月からデトロイト市ダウンタウンにあるアセンブリー・ガレージ内の「デトロイト・スマートパーキング・ラブ」で充電ロボットを試験稼働中。この研究施設は12月まで利用できることになっている。
同社はまた、ハンガリーにある自動運転テストコース「ザラゾーン(ZalaZone)」でも別の充電試験を行っている。25年から複数の商品展開を考えており、すでに英国、フランス、スペインの企業と協議中。
このほか、同社はデトロイト市の新しい公共交通パイロット事業にも参加して、「コネクトAV」シャトルサービスの自動運転車(AV)5台を、デトロイト・スマートパーキング・ラブ」のロボットを使って充電している。