Wednesday, December 04, 2024 6:06 AM

中国ヘサイ、ライダー価格を半額に〜EVへの採用拡大見込む

 中国の高解像度ライダー(光検知・測距装置)開発大手ヘサイ・グループ(上海禾賽科技)は、主力製品を2025年内に半額に値下げする計画を明らかにした。デイビッド・リーCEOがロイターのインタビューに答えた。

 ロイターによると、リー氏は「年間何百万台もの自動車にライダーが搭載される段階に移行しつつある」と述べ、価格が半額になれば、2万ドル以下の安価な電気自動車(EV)でもライダー搭載が魅力的になると説明。「それ以上の価格帯のEVは、ライダー搭載率が40%に跳ね上がるだろう」と予想した。

 自動車部品取引プラットフォームのGasgoo.comによると、中国のEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の現在のライダー搭載率は約24%。

 ライダーは、レーザー光を使って車の周りの3次元画像を生成し、車が障害物を避けて進むのに役立つ。自動車メーカーが開発する多くの自動運転システムで、ライダーは重要な構成要素になっている。

 リー氏は、値下げについて「ライダーがEVの標準的な安全装置として普及することを意味する」と述べ、エアバッグや安全ベルトのような存在になるとの見方を示した。

 先進運転支援システム(ADAS)向け次世代ライダー製品ATXは来年、現行モデル(AT128)の半額となる200ドル以下で販売される予定だ。