Tuesday, January 28, 2025 6:26 AM

GM、ドライバーの位置データ販売を5年間停止

 連邦取引委員会(FTC)はGMと子会社オンスター(OnStar)が、5年間にわたって機密性の高い車両の位置情報とドライバーの行動データを消費者信用調査機関に開示しないことで合意したと発表した。

 ロイターによると、FTCは、GMが消費者に通知せず、同意もないまま保険料の設定などに使える車の正確な位置情報と運転行動情報を数百万台の車両から収集、使用、販売したとしている。

 車は急ブレーキ、深夜の運転、速度違反に関するデータを自動的に収集し、運転者の許可なくそのデータを消費者信用調査機関に販売した。調査機関はデータを使って報告書を作成し、保険会社はそれを使って保険の引き受けを拒否したり、場合によっては保険料を引き上げたりすることもあった。

 GMは声明で、2024年に「スマートドライバー」プログラムを終了したと述べた。同社はこのプログラムを、ドライバーの運転習慣を分析してフィードバックすることで安全運転を促進することを期待して設計した。

 和解条件の一つとして、同社はデータ収集についてドライバーの同意を得る必要があり、データの削除または制限を許可する必要がある。

 民主党主導のFTCはこの合意を、20日のトランプ次期大統領の就任式を前に発表した。