Friday, December 23, 2016 9:56 AM

鍋の空だき出火原因か 発生から約30時間で鎮火

 新潟県糸魚川市中心部の大火は、発生から約30時間後の23日午後4時半に鎮火し、市は延焼が約150棟、約4万平方メートルに及んだとみられると明らかにした。県警は火元である中国料理店の男性経営者(72)による鍋の空だきが出火原因とみて、店や周辺を実況見分。市は避難所などに相談窓口を設置し、被災者の生活再建に向けた支援を始めた。

 県警によると、男性経営者は「店で中華鍋に食材を入れてこんろに火を付けたまま自宅に戻った。大変申し訳ないことをした」と説明。店に戻ると、鍋から火が上がっていたという。県警は鍋が空だきになった可能性があるとみて引き続き事情を聴き、詳しい経緯を捜査する。

 市幹部は同日、木造家屋の密集地域で強風により火が短時間で広範囲に広がったため、消火作業が後手に回ったとの見方を示し「火災に対して消防力が劣っていた」と述べた。(共同)