Friday, December 23, 2016 1:16 PM

元首相批判の少年亡命申請 シンガポールで有罪判決

 シンガポールの故リー・クアンユー初代首相をイエス・キリストと比較して批判する動画をネット上に投稿し、宗教的感情を傷つける発言をした罪などで有罪判決を受けたシンガポールの少年(18)が、米国に亡命申請したことが23日分かった。少年を支援する国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの担当者が明らかにした。

 同団体によると、少年は数日前に米国に到着し政治亡命を望んだため米当局が保護。団体の担当者は「少年は政治的思想や表現の自由を行使したことでシンガポール政府から嫌がらせを受けてきた」と話した。

 少年は動画で、2015年3月に死去したリー氏を「独裁者だった」とした上で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーやキリストを引き合いに出し「人々をだました」などと非難していた。シンガポールの裁判所は同年7月、少年に禁錮4週の判決を言い渡した。(共同)