Wednesday, January 04, 2017 12:12 PM

トルコ、非常事態再延長へ 乱射テロ受け、国会が承認

 イスタンブールのナイトクラブで39人が死亡する銃乱射テロが発生したトルコの国会は3日夜、非常事態宣言の3カ月間の再延長を承認した。昨年7月の軍人主体のクーデター未遂後から続く非常事態が4月まで続くことになり、「民主主義の後退」を懸念する欧米諸国との摩擦は続きそうだ。アナトリア通信が伝えた。

 非常事態宣言下では、大統領主宰の閣議が議会を通さずに法令を出せるようになるなど政府の権限が強化されている。非常事態は昨年7月15日のクーデター未遂を受けて同20日に宣言され、10月に延長された。今回の延長は今月19日から。

 トルコ政府は軍や警察の職員らを大量解雇するなど大規模な粛清を継続。少数民族クルド人の市民団体や政権に批判的なメディアの閉鎖なども行っている。(共同)