Tuesday, July 05, 2016 1:39 PM

クリントン氏の訴追求めず メール問題でFBI

 米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は5日、記者会見で、大統領選の民主党候補指名を確実にしたクリントン前国務長官が公務で私用メールを使っていた問題を巡り、クリントン氏の訴追を求めない方針を明らかにした。

 コミー氏はクリントン氏が意図的に違法行為をした証拠は見つからなかったと述べた。一方で、クリントン氏や側近らは機密情報を取り扱う上で「極めて軽率だった」と批判した。FBIは2日、クリントン氏を任意で事情聴取していた。

 リンチ司法長官は訴追を巡ってFBIの判断を尊重するとしており、クリントン氏は刑事責任の追及を免れる見通しとなった。7月下旬に予定されている民主党候補を正式指名する党大会や選挙戦への大きな打撃は回避されそうだ。(共同)