Tuesday, October 21, 2025 7:18 AM

リビアン、GA州で新工場着工〜50億ドル、大衆向けEV生産へ

 米業界がEVを見直す中、リビアン(Rivian)はEVへの注力を強化している。

 リビアン(カリフォルニア州アーバイン)は9月16日、ジョージア州アトランタの東約45マイルに位置するソーシャルサークルで新工場の起工式を行った。イリノイ州工場に次ぐ2番目の工場で、これまでの車より低価格の電動SUV「R2」と小型の電動クロスオーバー「R3」を28年から生産する。投資額は50億ドル、全面稼働後は7500人の雇用を見込んでいる。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、新工場は、リビアンが高価なEVを提供する小規模メーカーから大衆車を量産する企業へと生まれ変わる冒険となる。同社はいずれも定価が7万ドルを超えるピックアップ「R1T」とSUV「R1S」の2モデルを販売するほか、アマゾン向けに電動商用バンを製造している。

 リビアンの動きは、ガソリン車が再び奨励される中でEVへの注力を弱める他の自動車メーカーとは逆行している。7500ドルの税控除は9月30日に終了し、ほとんどのメーカーは消費者の需要に合わせて電動モデルの生産を減らす。

 スカーリンジ(Robert J. Scaringe)社長は「税優遇があるから会社を立ち上げ、事業拡大を計画した訳ではない」と話した。