Wednesday, January 11, 2017 10:27 AM

退位は「特別法に利点」 論点整理、23日公表へ

 天皇陛下の退位を巡る有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)は11日、第8回会合を官邸で開き、議論の中間まとめとなる論点整理を23日の次回会合で示し、公表する方針を確認した。退位の法整備については、国会論議の公平性を担保するため3案を提示する方向だが、対象を陛下一代に限定する特別法により多くの利点があるとの内容になる見通しだ。11日の会合でも、特別法は制定ごとに国会審議を経るため、皇室典範改正による制度化と比べて優位性があるとの意見が出た。

 有識者会議は、陛下の退位を容認する方向。法整備は①皇室典範から独立した特別法②典範付則に根拠規定を設ける特別法③典範改正ーの3案を併記し、個別に利点や課題を挙げるとみられる。

 政府は特別法を検討しているのに対し、民進党などは典範改正を主張している。(共同)