Wednesday, January 11, 2017 12:12 PM

難民申請受け入れ半減 オーストリア副首相が主張

 中東などから欧州への難民や移民の大量流入を受け、オーストリアのミッテルレーナー副首相は11日、今年の難民認定申請の受け入れ上限について、昨年の半分以下の1万7000人に抑える必要があるとの認識を示した。オーストリア通信が伝えた。

 ミッテルレーナー氏は中道右派の与党、国民党の党首も務めており、今後、連立相手の中道左派、社会民主党のケルン首相らと協議する方針。実現すれば難民対策が一層厳格化する。ミッテルレーナー氏は欧州全体で受け入れ上限を議論することにも期待を示した。

 オーストリアでは経済低迷の中、難民らの受け入れ能力が限界に近づき、低所得層を中心に難民の手厚い保護への不満が高まっている。ミッテルレーナー氏は1万7000人を「社会統合の面で許容できる数」とした。(共同)