Wednesday, January 18, 2017 10:03 AM

米通商政策の転換表明へ 次期商務長官が公聴会

 米上院商業科学運輸委員会は18日午前(日本時間19日未明)、トランプ次期大統領が商務長官に指名した著名投資家ウィルバー・ロス氏(79)の公聴会を開く。ロス氏は、米国企業の海外移転防止に力を入れる考えを示し、通商政策の転換を表明する見通しだ。貿易の鍵を握る為替政策に言及するかどうかも焦点となる。

 ロイター通信によると、ロス氏は公聴会で「米国の労働者や国内の製造業に有害な貿易は支持しない」と訴えるもようだ。中国を念頭に、悪意のある不公正な貿易には断固とした姿勢で臨む考えも示すとみられる。

 トランプ氏はウォールストリート・ジャーナルが17日に掲載したインタビューで「われわれの通貨は強過ぎる」と述べ、ドル高をけん制。安値に誘導する必要にも言及した。ロス氏が公聴会でトランプ氏の見解を支持する可能性もある。(共同)