Tuesday, January 24, 2017 10:15 AM

首相「天下り根絶する」 改憲論議の深化要請

 安倍晋三首相は24日、参院本会議の代表質問で、文部科学省の組織的天下り問題に関し「徹底して調査し、天下りの根絶にしっかり取り組む。必要なことは何でもやるという考えで、国民の信頼を確保する」と述べ、再発防止に全力を挙げる考えを表明した。民進党の蓮舫代表は、天下りに対する政権の取り組みが弱いと追及。内閣府の再就職等監視委員会の機能強化を求めた。その後の衆院本会議の代表質問で、首相は憲法改正について国会の憲法審査会での議論深化を要請した。

 首相と蓮舫氏の「党首対決」は昨年12月の党首討論以来となった。

 天下りを巡り、首相は「不正は絶対に許さないとの方針は今後も変わらない」と強調。蓮舫氏は、首相が施政方針演説で言及しなかったとし「不都合な現実に触れもせず、説明もせず、教育を語られてもその言葉に重みはない」と非難した。(共同)