Tuesday, January 24, 2017 10:15 AM
初の防衛通信衛星打ち上げ 海外部隊の情報伝達
防衛省が初めて運用する通信衛星「きらめき2号」が24日午後4時44分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット32号機で打ち上げられた。衛星は予定された軌道に入り、打ち上げは成功した。インド洋上空で運用し、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)やソマリア沖の海賊対処活動に参加する自衛隊の部隊などで活用する予定。日本で災害が発生したときの救助活動や、弾道ミサイル防衛の情報伝達にも使うとしている。
日本の宇宙開発や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の活動はかつて非軍事が原則だった。2008年に防衛利用を容認する宇宙基本法が制定されたため、防衛省が独自の衛星を整備。JAXAも今回、H2Aの打ち上げを通じて初めて関わった。
運用期間は約15年の予定。20年度末までにさらに2基を打ち上げ、日本を中心にインド洋や太平洋など広範囲をカバーし、海外展開する部隊の情報共有を円滑にする。事業費は3基で計約2300億円。(共同)
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