Thursday, July 07, 2016 10:51 AM

長期失業、割合高いと指摘 日本、OECD調査で

 経済協力開発機構(OECD)は7日、加盟各国の雇用に関する2016年版のリポートを公表した。日本の失業率は加盟各国の中で最低水準だったが、1年以上仕事が見つからない長期失業者が失業者全体に占める割合(15年10〜12月)は36.0%と、OECD加盟国平均(33.5%)や先進7カ国(G7)平均(32.1%)を上回った。

 総務省の労働力調査(詳細集計)によると、この四半期の長期失業者は、失業期間が判明した200万人のうち72万人。同リポートは、日本では仕事がすぐ見つかる人と見つからない人の二極化が進んでいると分析し、「格差を縮小するための対策が必要だ」と指摘した。

 日本の失業率改善は安倍政権が進める女性の就労促進が奏功していると分析したが、「非正規労働者が女性労働者の56%も占める」として対応策が不可欠だとした。(共同)