Thursday, July 07, 2016 10:54 AM

英保守党選、2女性有力 次期首相の座争う

 英国のキャメロン首相の辞意表明に伴う与党保守党の党首選は7日、候補者3人を対象に同党下院議員330人による第2回投票が行われた。上位2人が決選に進み、9月9日までに次期首相となる党首が選ばれる。女性のメイ内相(59)がリード、同じ女性のレッドソム・エネルギー閣外相(53)とゴーブ司法相(48)が2位争いを展開している。女性2人の決選となれば、1979〜90年に首相を務めた故サッチャー氏以来の女性首相が英国に生まれる。

 新首相は、6月23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた英国とEUの将来の関係などに関する交渉を担う。各候補者には交渉開始時期について立場の違いがあり、誰が党首になるかで英国のEU離脱の時期も左右されそうだ。決選は、英国内の一般党員約15万人による郵便投票で決まるため、草の根の支持がどこまで広がるかが鍵を握る。

 メイ氏は、EU残留を訴えていたキャメロン氏と同様、残留を支持。ただ、離脱派の主張にも理解を示していたとされ、出馬表明の記者会見で「離脱は離脱」と国民投票の結果を尊重、やり直しには否定的な考えを示した。(共同)