Monday, January 30, 2017 10:20 AM

入国禁止「危険で違憲」 各州司法長官が共同声明

 トランプ大統領が難民受け入れ凍結やシリアなどイスラム圏7カ国からの入国禁止を決めた大統領令を巡り、ニューヨークなど15州と米首都の司法長官は29日、信仰の自由を侵害し「危険で憲法違反だ」と非難する共同声明を発表した。州の一部は合憲性を問う訴訟を検討しており、大統領令の是非が司法の場で争われる可能性が出てきた。

 大統領令の効力を部分的に停止する連邦地裁判断が29日までに相次いで出された。市民らの大規模な抗議デモが首都やロサンゼルスなど各地で継続、ドイツ外相らが批判の声明を出すなど混乱が国内外で拡大。全日本空輸と日本航空は30日、7カ国の旅客の搭乗を原則断る方針を決めた。同様の動きが世界の航空会社に広がっている。

 28日に米国に到着したものの入国を認められず、拘束されたのは109人。うち20人前後の拘束が続いているとみられる。(共同)