Thursday, February 02, 2017 10:13 AM

「力こそ全て」 「核」使用ためらいなし

 就任13日目(Day13)を迎えたトランプ大統領は1日、与党共和党の議会指導者に「核を使ったらいいじゃないか」と「最終兵器」使用にお墨付きを与えた。「核」と言っても核兵器ではなく、最高裁判事の人事承認を野党が阻止しようとした場合、強行突破を可能にする規則改正という禁じ手のこと。垣間見えるのは「力こそ全て」の世界観だ。

 銃規制や人工妊娠中絶など世論を二分する問題に決着をつける最高裁に保守系判事を据えることは重要公約だが、民主党は、トランプ氏が指名したゴーサッチ氏の承認を議事妨害で拒否する可能性もちらつかせる。

 妨害を打ち切るには上院で60人の賛成が必要だが、共和党の議席数は52。トランプ氏は「核オプション」と呼ばれる規則改正でこれを51人に引き下げるよう促した。ホワイトハウスでの会合で「オバマ政権で続いた膠着状態に甘んじるつもりはない」と述べるなど強気一辺倒だ。(共同)