Friday, February 03, 2017 10:19 AM

ロボット調査、月内実施へ 第1原発2号機で東電幹部

 東京電力福島第1原発2号機で溶融核燃料(デブリ)の可能性がある堆積物が見つかった原子炉圧力容器真下の調査について、東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は3日、共同通信の取材に「自走式ロボットによる調査は可能だ」と話し、月内に調査を実施したい考えを示した。

 調査現場付近は極めて放射線量が高く、調査後のロボットの回収が困難になる可能性もある。増田氏は「ロボットを廃棄することになっても調べる価値がある」と強調。新たな画像や放射線量、温度のデータが得られれば堆積物がデブリかどうか判断できる、とした。

 東電は当初、圧力容器真下にある直径約5メートルの格子状の足場に自走式のロボットを投入した上で、撮影や線量測定を計画していた。しかし伸縮式パイプに取り付けたカメラを入れて事前調査した結果、足場に1メートル四方の穴など複数の脱落箇所があることが分かった。(共同)