Friday, July 08, 2016 7:00 PM

上海でG20貿易相会合 保護主義抑制を議論

 20カ国・地域(G20)貿易相会合が中国の上海市で9日、始まる。英国の欧州連合(EU)離脱決定をきっかけに世界経済の先行き不安が高まる中で、自国の利益を優先する保護主義に陥ることなく貿易や投資を活性化させる方策を、2日間にわたり議論する。

 中国が過剰生産した鉄鋼製品などを安値で輸出しているとの見方から、米国などでは自国産業を保護すべきだとの主張が勢いを増している。英国のEU離脱派勝利が自由貿易に逆行する動きにつながり、経済の停滞を招くとの懸念も出ている。

 貿易相会合出席のため上海を訪れた鈴木淳司経済産業副大臣は8日、「過剰生産の問題が世界経済や貿易体制に与える影響は大きい。しっかりと会合で取り上げて方向性を出したい」と語った。(共同)