Friday, July 08, 2016 7:01 PM
銀行流出の見方を一蹴 英金融街シティーの市長
ロンドンの金融街「シティー」の代表者であるエバンズ市長は8日、「シティーは金融の総合拠点だ」と述べ、英国の欧州連合(EU)離脱で銀行などの拠点が欧州大陸に流出するとの見方を一蹴した。11日から日本や韓国、台湾を訪問するのを前に海外メディアの取材に応じた。
英国の離脱を機に、シティーから欧州最大の金融拠点としての地位を奪おうと狙うパリやドイツのフランクフルトについては「金融センターとしてあまり発達していない」と指摘。法律や保険などあらゆる分野の専門家が集まるシティーの優位性を強調した。
EUには「単一パスポート」と呼ばれる制度があり、金融機関は加盟国のいずれかで免許を取得すれば、EU全域で自由に営業できる。英国のEU離脱でシティーに拠点を置く金融機関は免許取り直しを迫られる可能性があるが、エバンズ氏は金融機関が不利を被らないよう最優先事項として、英政府がEUと交渉するとの見通しを示した。(共同)
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