Wednesday, February 15, 2017 10:35 AM

核禁止条約交渉の参加検討 中国、保有五大国で初

 3月下旬にニューヨークの国連本部で始まる「核兵器禁止条約」制定交渉について、核保有五大国の一角を占める中国が参加を検討していることが15日、分かった。制定交渉開始を定めた国連決議を共同提案したオーストリア、メキシコなど制定推進派を集め考え方を聴いた。複数の外交筋が明らかにした。

 五大国のうち中国を除く米英仏ロは禁止条約自体に反対の立場。国内調整もあり、中国が実際に参加に踏み切るかは微妙だが、核保有国の交渉参加に向けた動きが出るのは初めて。16日には国連本部で交渉開始に向けた準備会合が開かれる。

 メキシコ市で核軍縮関係の国際会議に出席した中国外務省高官は13日、共同通信に参加の検討を認めた上で「最終決定はしていない」と言明した。推進派との会合後に五大国で協議したことも明らかにした。トランプ米政権の出方に応じて判断するとの見方もある。(共同)