Wednesday, February 15, 2017 10:38 AM

相次ぐ粛清で体制基盤強化 親族も、140人処刑か

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の体制は、最高指導者による「唯一指導体制」の障害となり得る人物を次々粛清し、基盤強化を図ってきた。金正恩氏の親族もその例外ではなく、叔父の張成沢元国防副委員長が2013年に処刑されていることから、金正男氏も粛清の対象になったのではないかとの見方が韓国などで広がっている。

 韓国情報機関、国家情報院傘下の研究機関の資料によると、金正恩体制の5年間で処刑された幹部は約140人に上るとされる。韓国政府は「恐怖政治」による権力固めだとして批判している。

 権勢をふるい「最高権力を奪おうとした」として処刑された張氏のほかにも、15年には玄永哲前人民武力部長、昨年は金勇進副首相など高級幹部らが相次いで処刑されている。(共同)