Thursday, February 16, 2017 11:08 AM

防衛費拡大、年内着手を 欧州NATO諸国に米長官

 マティス国防長官は15日、ベルギーの首都ブリュッセルで始まった北大西洋条約機構(NATO)国防相理事会で、欧州の加盟国が防衛費支出拡大の取り組みを加速させる必要性を訴え、年末までに支出増に着手し「結果を示す」よう求めた。

 マティス氏は理事会で「米国がNATOへの関与を弱めるのを見たくなければ、各国は同盟支持の姿勢を示す必要がある」と強調。「米国の納税者は不均衡な負担を続けられない」とし「あなた方の子供の将来の安全を、あなた方以上に気配りすることはできない」と米側の事情も訴えた。

 NATO加盟国は2024年までに、防衛費を国内総生産(GDP)の2%以上とすることで合意している。だが達成しているのは28カ国のうち米国、英国、エストニア、ポーランド、ギリシャの5カ国にとどまる。(共同)