Friday, February 17, 2017 10:04 AM

「過ちの認識あるのか」 日系人強制収容75年

 第2次大戦中の日系人の強制収容につながった大統領令署名から19日で75年。当時、収容された日系2世のトオル・イソベさん(90)は、トランプ大統領による一部イスラム諸国からの入国禁止など排外的な政策を見て、同じことが繰り返されているという感覚を覚える。日系人に関する大統領令は署名から約46年後に政府が過ちと認めたが、トランプ氏はそういうことを「知らないのではないか」とも懸念する。

 イソベさんはロサンゼルスの全米日系人博物館で毎週ボランティアのガイドを務める。米国人でも日系人強制収容の実態を知らない人が多い。トランプ氏は大統領選の期間中、イスラム教徒の全面入国禁止を主張。日系人強制収容と「何ら変わりはない」と正当化したことがあった。

 イソベさんは静岡県出身の両親の間にサンフランシスコで生まれた。2歳から12歳まで日本の伯母に預けられ教育を受けた後、ロサンゼルスの両親の元に戻る。(共同)