Tuesday, February 21, 2017 10:42 AM

軍高官や閣僚、相次ぎ辞任 南スーダン、民族対立背景

 南スーダンで今月に入って軍高官や閣僚の辞任が相次いでいる。キール大統領の最大民族ディンカへの反発が背景にあり、他民族を弾圧する「民族浄化」を辞任理由に挙げる軍高官も。民族対立がさらに激化し、混迷が深まれば現地の国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の活動にも影響が出る恐れがある。

 「キール政権は故意に国民を受け入れ難い暴力にさらしている」。政府軍で補給部門の副参謀長だったシリロ中将は11日、ディンカ以外の市民が殺害されたり、正当な理由がなく拘束されたりしているなどと批判し、辞意を表明した。

 17日には労働相が辞任し、反政府勢力トップのマシャール前第1副大統領に忠誠を誓った。またロイター通信は18日、別の軍高官2人が「政権は虐殺行為や民族浄化といった戦争犯罪に関与した」などとして辞任したと報じた。(共同)