Tuesday, February 21, 2017 10:46 AM

正男氏、毒殺の見方強まる 息子の現地入りを否定

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシアの保健当局者は21日、記者会見し、遺体には針で刺されたような痕や目立った外傷はなく、心臓発作を起こした形跡もないと明らかにした。毒殺された疑いが一層強まった。同当局者は司法解剖の結果はまだ出ていないとしている。

 また、同当局者は、DNA鑑定のため遺族の協力が必要だと強調。遺族から遺体引き取りの申し出はないとし、マカオ在住の息子のハンソル氏(21)がマレーシア入りしたとの報道を事実上、否定した。

 北朝鮮は遺体の即時引き渡しを要求したが、マレーシアは遺族とのDNA鑑定による身元確認と死因特定が先との立場で、両国は対立している。(共同)