Monday, February 27, 2017 11:17 AM

ポピュリズム潮流に警鐘 国連人権理事会が開幕

 国連人権理事会の通常会期が27日、ジュネーブで始まった。ゼイド人権高等弁務官は冒頭演説で「反人権を唱えたり、国際条約・組織を脱退すると脅したりする政治指導者は(第2次大戦後の)70年以上で世界が達成したものを思い返すべきだ」と述べ、移民らへの排他的な政策をとるトランプ政権などポピュリズム(大衆迎合政治)の潮流に警鐘を鳴らした。

 会議は北朝鮮、ミャンマーなどの人権侵害問題が主議題だが、米政治専門サイト「ポリティコ」が27日までに、トランプ政権が国連人権理からの離脱を検討していると報道、緊張をはらんだ幕開けとなった。3月24日まで。

 トランプ政権からはバークレー国務副次官補が同1日に演説する見通しだが、トランプ政権下で人権問題への取り組みが後退するとの懸念が広がりそうだ。(共同)