Tuesday, February 28, 2017 10:34 AM

遺体返還の協議要請へ 北朝鮮代表団マレーシアに

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、北朝鮮政府高官の代表団が28日、マレーシアの首都クアラルンプールに入った。代表団の広報担当リ・ドンイル氏は北朝鮮大使館前で記者会見し、遺体の引き渡しや逮捕された北朝鮮人容疑者の釈放について「マレーシア政府と協議する」と述べた。

 会見後、リ氏は姜哲大使と共にマレーシア外務省の関連施設を訪問した。マレーシア側と接触した可能性がある。

 代表団は遺体の即時引き渡しを改めて求めるとみられるが、マレーシアはDNA鑑定で身元確認した上で遺族に引き渡したい意向だ。両国の対立が深まる中、北朝鮮側には代表団を派遣することで、断交などの事態に発展するのを防ぐ狙いもあるとみられる。(共同)