Tuesday, February 28, 2017 10:35 AM

築地、土壌汚染の恐れ 敷地履歴で判断、調査へ

 東京都は28日、築地市場(中央区)敷地の履歴調査を実施し、戦後に進駐軍のドライクリーニング工場があったことなどから「土壌汚染の恐れがある」との報告書を昨年まとめていたと明らかにした。2001年10月以降、条例に基づき、この履歴調査が必要な工事が別に8カ所あったのに実施していなかったとも発表。都は今後、8カ所のうち一部で土壌汚染の有無を調査する方針だ。

 実際に汚染が確認されれば、豊洲市場(江東区)への移転を巡る小池百合子知事の判断にも影響する可能性がある。都環境局は「築地の土壌はコンクリートなどで覆われており、汚染があったとしても安全性に問題はない」としている。

 都の環境確保条例は面積が3000平方メートル以上の土地を改変する場合、利用履歴を調査することを義務付けている。(共同)