Thursday, March 02, 2017 10:42 AM

森友、鴻池氏やりとり16回 紙包み、接触初めて認める

 大阪府の国有地を評価額より大幅に安く取得した学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池泰典理事長と鴻池祥肇元防災担当相側との交渉経過を記録した文書の内容が2日判明、やりとりは2013年8月から16年3月まで16回に上った。また籠池氏が14年の面会時に鴻池氏に紙包みを差し出したことを代理人弁護士が認め「お見舞いを兼ねて商品券を渡そうとしただけだ」と説明した。国有地払い下げを巡る問題で、学園側が政治家との接触を認めたのは初めて。

 野党は学園側の政治力利用は明らかとして、さらに政治家の口利きや働き掛けがなかったか追及を進める構えだ。安倍晋三首相は2日の参院予算委員会で、政府や自民党内の調査に否定的見解を示した。

 鴻池氏は1日、紙包みの中身を確認せず受け取らなかったと記者団に説明、財務省への働き掛けはないとしていた。共産党の小池晃書記局長は2日の参院予算委で、1日に示した自民党議員事務所の学園側との面談記録に関し、鴻池氏の事務所の作成だと明らかにした。(共同)