Friday, March 10, 2017 11:03 AM

シリアに米軍400人派遣 倍増でイスラム国掃討加速

 ニューヨーク・タイムズ電子版は9日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で、米軍がシリアへの400人規模の増派を進めていると報じた。米軍主導の有志国連合司令部のドリアン報道官の話としている。海兵隊の砲兵部隊と陸軍の特殊部隊などで、シリアに展開する米軍は、これまでの2倍近くとなる。

 米軍は特殊部隊を中心に約500人をシリアに派遣してきた。増派は一時的な措置で、ISが本拠地とするシリア北部ラッカの奪還に向けて、民兵組織「シリア民主軍」(SDF)を支援するなどの目的。支援態勢を強化し、ラッカ奪還作戦の加速を狙う。

 シリアに派遣する米軍の上限は約500人と定められているが、現場の米司令官には一時的に上限を超える兵力を動員する権限があるという。(共同)