Friday, March 10, 2017 11:04 AM

遺体を金正男氏と最終確認 マレーシア警察

 マレーシア警察のカリド長官は10日、記者会見し、2月にクアラルンプールの空港で殺害された男性が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏であると最終的に確認したことを明らかにした。正男氏は殺害時「キム・チョル」名義の旅券を所持、マレーシア警察はこれまで最終確認していなかった。

 国家としての関与が疑われている北朝鮮は、死亡したのは「キム・チョル」との主張を続けているが、根拠を失い、ますます苦しい立場に追い込まれた。遺体に関し、即時の引き渡しを求めてきた北朝鮮側に対し、マレーシア側は身元確認が先との立場を崩していなかった。

 長官は身元確認を巡って親族に連絡を取ったことを認めたが、親族側の反応は不明。引き取りの見通しは立っていないという。クアラルンプール市内の病院に安置されている遺体は保健省に引き渡すとしている。(共同)