Friday, March 10, 2017 11:05 AM

森友小認可申請取り下げ 理事長謝罪、退任を表明

 大阪市の学校法人「森友学園」は10日、大阪府豊中市の旧国有地に小学校を設置するための認可申請を取り下げた。籠池泰典理事長は大阪市内で記者会見し、退任の意向を表明。「学校が建設できなかった責めを負う。子どもと保護者に申し訳ない」と謝罪した。虚偽の契約書作成など一連の疑惑に質問が集中したが明確な回答はなく、国会の参考人招致には応じない考えを示した。財務省は旧国有地の返還を求めることを明らかにした。

 学園は2015年1月、府私立学校審議会(私学審)の「認可適当」との答申を受け、今年4月の小学校開設準備を進めていた。「安倍晋三記念小学校」の触れ込みで寄付金を募り、昭恵夫人が名誉校長に就いていた。

 だが国が国有地を評価額の14%で学園に学校用地として売却したことが発覚し、認可申請に絡む複数の虚偽報告の疑いも浮上。不認可となる見込みだった。(共同)