Friday, March 10, 2017 11:05 AM

南スーダンPKO撤収へ 5月末で活動終了

 政府は10日の国家安全保障会議(NSC)で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣に関し、施設部隊による現地での道路整備が完了する5月末を目途に活動を終え、撤収させる方針を決めた。安倍晋三首相は「(首都)ジュバの施設整備に一定の区切りを付けることができる」と官邸で記者団に述べた。現地の治安情勢も考慮した可能性がある。撤収により、日本の国際貢献の柱である自衛隊部隊を派遣する形でのPKO活動はなくなる。

 昨年11月に政府は、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」の新任務付与を閣議決定。自衛隊の海外任務拡大を進めたものの、閣議決定から約4カ月で撤収に踏み切る判断をした。

 ジュバ市内で昨年7月に270人以上が死亡した大規模な武力衝突が起きた。その時期のPKO部隊の日報で「戦闘」と表現されていたことが今年2月に発覚。野党が批判を強めていた。(共同)