Friday, March 10, 2017 11:06 AM
日本は車と農業市場開放を 米政権、WTOに意見書
トランプ政権が、日本の自動車と農産物の市場開放を求める意見書を世界貿易機関(WTO)に提出したことが9日、分かった。自動車の非関税障壁や農産物の高関税を問題視し、安倍政権による「大胆な改革」を求めている。4月中旬にも始まる日米の「ハイレベル経済対話」で、自動車や農産物が標的となる可能性が一段と高くなった。
日本市場に関するトランプ政権の具体的な問題意識が明らかになるのは初めてで、対日貿易赤字の削減に向けた強い意欲も改めて示した。警戒感を強める日本政府は外務、財務、経済産業、国土交通4省の次官級幹部を米国に派遣。ハイレベル対話で米経済への貢献策を提案し、対日要求を和らげたい考えだ。
意見書は8日付。日本の貿易政策を審査するWTOの会合に合わせて提出した。他のWTO加盟国に日本市場が閉鎖的だと訴えるのが狙いとみられる。(共同)
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