Friday, March 10, 2017 11:06 AM

犠牲者思い、各地で追悼式 2553人が依然不明

 東日本大震災は11日、発生から6年を迎える。10日現在の警察庁のまとめでは、沿岸部に押し寄せた巨大津波などによる死者は1万5893人で、依然として2553人が行方不明。政府主催の追悼式のほか、全国各地で慰霊行事があり、午後2時46分の発生時刻に合わせ、犠牲者へ鎮魂の祈りがささげられる。

 行方不明者の発見は少なくなってきているものの、昨年12月には福島県で遺骨が見つかり、津波に巻き込まれた女児=当時(7)=と判明するケースがあった。被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県警などは、手掛かりを求めて11日も沿岸部を捜索する。

 被災者の住まい再建は、自治体によって進み具合の差が大きく、全ての人々が落ち着いた生活を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。復興庁によると、3県の災害公営住宅は1月末現在、計画する約3万戸のうち2割超が未完成。高台などの宅地造成は4割が終わっていない。(共同)