Tuesday, July 12, 2016 5:46 PM
半数の6連銀が引き上げ主張 米公定歩合議事録
米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、5月23日と6月13日分の公定歩合会合議事録を公表した。6月の会合では全12地区の半分に当たる6連銀が公定歩合引き上げを主張していた。5月までの4連銀にボストンとセントルイスの両連銀が加わった。経済活動が今後強まるとの見通しに加え、物価上昇率が緩やかに目標の2%に向かうと見込まれることから、公定歩合を0.25%引き上げて1.25%とすることを推奨した。
ただ、その他の理事らは、労働市場の現状や、物価上昇率が2%を下回って推移していることを理由に、金融政策は現在の緩和的なスタンスを保つべきだと主張。公定歩合を現行のまま維持すると決めていた。
理事らは、総じて経済は緩やかなペースで拡大しているとの見方で一致。ただ、報告には分野や地区により幾分まだら模様な部分もあった。労働市場は改善したとされた。ただ、採用増に対する企業が慎重だとする指摘もあった。特定の職種や地域では、引き続き採用や労働力の確保が難しいと指摘する理事もいた。(共同)
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