Monday, March 20, 2017 11:33 AM

米中、早期に首脳会談 トランプ氏、訪中意欲

 中国を訪問したティラーソン国務長官は19日、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談し「トランプ大統領は、できるだけ早期の米中首脳会談開催を期待している」と伝達した。トランプ氏は機会があれば訪中したいとの考えを持っているとも伝え、習氏は歓迎する意向を示した。中国外務省が発表した。

 トランプ氏が、中国と台湾は不可分の領土とする「一つの中国」原則を踏まえた歴代米政権の対中政策に縛られない考えを表明したことによって両国関係は急速に悪化したが、関係改善の流れがようやく強まった。来月にも首脳会談を開催する方向で準備作業を加速させるが、中国の海洋進出や通商を巡る対立が解消するめどは立たない。

 中国外務省によると、ティラーソン氏は会談で「米側は衝突や対抗をせずに互いを尊重し、協力とウィンウィン(相互利益)の精神で対中関係を発展させたい」と伝えた。習指導部が対米関係で構築を提唱してきた「新たな形の大国関係」に近い概念で、トランプ政権が中国側の主張する米中関係の在り方を受け入れる可能性を示唆した形だ。(共同)