Monday, March 20, 2017 1:19 PM

後任総裁は緩和路線踏襲か 政策転換でかじ取り困難も

 政府は2018年4月に任期が切れる黒田東彦日銀総裁(72)の後任候補の絞り込みを今後、本格化する。金融緩和路線を踏襲する人物を選ぶ見通しだが、次期総裁は経済情勢次第で政策転換が迫られるだけに、かじ取りは困難になりそうだ。

 安倍晋三首相は、次期総裁人事を巡り「黒田氏の路線をしっかりと進めてほしい」と述べ、大規模な金融緩和の継続を求めている。ただ経済が好転すれば現状の緩和策の縮小が必要になる局面もありそうで、政府と調整する手腕が問われる。

 総裁ポストは日銀か財務省の出身者が就く場合がほとんどだ。今回、日銀からは中曽宏副総裁(63)や、黒田総裁の金融緩和策の立案に携わった雨宮正佳理事(61)の現職2人が候補に上る。(共同)