Tuesday, March 21, 2017 10:41 AM

格納容器水中で最大11シーベルト 溶融燃料「判断できず」

 東京電力は21日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内部に自走式ロボットを投入した20日までの調査の結果、格納容器底部にたまった汚染水の中で最大毎時11シーベルトの高い放射線量を測定したと発表した。水中で撮影した画像には、何らかの構造物が溶けて固まったような堆積物が写っていたが、溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性は低いという。

 調査はデブリが圧力容器の土台の外側まで広がっているか把握するのが目的。デブリが付近にあるかどうかについて、東電は「これまでの画像と線量だけでは判断できない」としている。

 東電が新たに公表したのは19日と20日に調査した計2カ所の結果。圧力容器の土台から離れた、格納容器の床面から高さ30センチの水中で、19日に測定した線量が毎時11シーベルトだった。周囲にデブリが存在する可能性は低いとみられた場所で、線量の比較のため調べた。(共同)