Friday, March 24, 2017 10:43 AM

国連、南スーダン政権批判 「危機収束の責任取らず」

 国連安全保障理事会は23日、南スーダン情勢に関する公開会合を開いた。国連のグテレス事務総長は同国で政府軍と反政府勢力の衝突が続き、一部では飢饉も宣言されたことについて「指導者が危機を認めず、収束に向けた責任も果たしていない」と述べ、キール政権の対応を強く批判した。

 グテレス氏は周辺諸国の支援を得ながら対話を通じた和平を模索しているが、南スーダン政府は依然として国連平和維持活動(PKO)部隊の移動を妨害するなど国連に対し非協力的な態度を取っているとされる。

 こうした状態が継続すれば、米英仏などが推進している武器禁輸を含む安保理制裁決議案の採択に向けた動きが再び活発化する可能性もありそうだ。(共同)