Friday, March 24, 2017 10:43 AM

中国首相、軍事化を否定 南シナ海、米豪同盟けん制

 オーストラリアのターンブル首相は24日、首都キャンベラで中国の李克強首相と会談した。会談後の記者会見で南シナ海の軍事拠点化について質問された李氏は「軍事化を意図したことはない。島などへの装備は民生用であり、軍用があったとしても航行の自由などを維持するためだ」と述べた。

 ターンブル氏は、改めて国際法に基づく領有権問題の解決を求めた。

 李氏は会談に先立つ23日の昼食会で、トランプ政権にアジアへの関与を強く求めるオーストラリアに対し「冷戦時代のように一方の肩を持つことは望まない」と述べ、米豪の同盟関係をけん制。ターンブル氏は24日の会見で「どちらかを選ばないといけないという考えは正しくない」と語り、米国との安全保障、中国との経済の関係を両立させる姿勢を再確認した。(共同)