Friday, March 24, 2017 10:46 AM

首相、昭恵夫人の喚問拒否 国有地売却関与も否定

 安倍晋三首相は24日の参院予算委員会で、大阪市の学校法人「森友学園」への国有地売却問題に絡み、野党が求める安倍昭恵首相夫人の証人喚問を拒む考えを示した。昭恵夫人の関与も強く否定。学園の理事長退任を表明した籠池泰典氏の問い合わせに、昭恵夫人担当の政府職員がファクスで回答したのは不当な働き掛けに当たらないとした。野党は昭恵夫人の関与や財務省による首相側への忖度を追及。与野党は全面対立の様相だ。

 昭恵夫人が籠池氏の妻諄子氏に講演料授受の「記憶がない」とメールで事実関係を確認していたことも判明した。昭恵夫人から入手した記録に基づき自民党の西田昌司参院議員がまとめた資料で分かった。

 予算委で、共産党の小池晃氏は「籠池氏は罪が問われる証人として来た。昭恵さんにも同じステージでやっていただかないといけない」と喚問に応じるよう求めた。首相は「妻の行為は犯罪では全くない。証人喚問というのはおかしいのではないか」と述べた。(共同)