Friday, March 31, 2017 10:47 AM

黒字は約6億4000万円 相撲協会、人気で収益増

 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で評議員会を開いて2016年度決算を承認し、経常収益から経常費用を差し引いた額は約6億4000万円のプラスだった。2年連続の黒字で、昨年より約3億9400万円増。

 昨年は相撲人気が定着し、本場所開催90日間で88日間の大入り。入場券の売り上げは約1億8300万円増加した。巡業は22年ぶりの70日間以上となる75日間の実施で、興行契約金は約7500万円アップ。放送権料も増え、事業収益は昨年より約5億9300万円の増加だった。国技館の土地、建物を含めた正味財産は前年より約6億円増えて、約371億円。

 相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「協会員が頑張ったから、こういう結果になった。脇を締めてやっていかないといけない」と話した。元文部科学副大臣の池坊保子評議員会議長は黒字分の還元策について「力士の環境整備のためにお金を使うべきだ」と述べ、巡業でのトレーナー増員や、将来的な給与の引き上げを提案した。(共同)